Sunday 20 December 2009

村人全員の回心 ーミンダナオ島での出来事

2009年、ゴールドコースト日本人キリスト教会より、フィリピン、Mindanao島山岳部族の幼稚園建設のための献金がありました。
山岳地帯のほとんどの村々には、電気や水道は通っていません。先祖代々に渡って、山部に住んできて、これらの村人達は、自然を崇拝していました。
少し前のことですが、一つの村全体が福音を信じるようになり、洗礼を受けました。
これからお話しする事は、神様が村長さんに夢でご自身を現され、その結果、村全体が回心した、という非常に珍しいお話です。

 私達のチームは、そこにたどり着くまで、雨の中をバスで5時間、オートバイで2時間(一台のバイクに4人乗りで!)さらに1時間の徒歩、そして川にかかる丸太の橋を渡りました。
その山部に足を踏み入れるのは、私が最初の外国人であることを告げられていました。ですから、私がそこに到着した時の村人達の驚きようを予想していました。
ようやく到着した時、村長さんは村人全員を集めました。しかし、外国人を見て驚いた様子はなく、通訳の方に、本当に私が彼らが見る最初の外国人なのかどうかを村長さんに尋ねてもらいました。村長さんは、次のようなとても興味をそそられる答えをされました。

「何年も前、我々は霊を崇拝し、人々は槍で殺し合い、好きなだけ妻をめとっていました。しかし、ある時、私は夢を見ました。白い衣を着た人が夢の中に現れ、「あなたがしていることを悔い改め、天のまことの神、お一人を崇め始めなければならない。」と言われたのです。
また、別の夢の中で、全ての村人を集め、全員が悔い改め、天のまことの神、お一人を崇め始めなければならない、とのことを告げられました。
そして、再び別の夢で、ある律法を書きとめ、人々はその律法に基づいて生きなければならない、とのお告げがありました。また、村人全員が集まって、天のまことの神、お一人を崇めるための建物を建てるように、とも言われました。
我々の村の態度が非常に良くなり、政府に対し、山岳部族の中では我々が最も問題が少ない部族、という評判を得ました。それほど良くなったので、私の名前は、Datu Malinaw (平和をもたらす村長、という意味)に変わりました。
 ある日、私は病気になり、下山して低地に行き、医者を探さなくてはなりませんでした。偶然にも、最初に出会った人は牧師でした。その牧師は、私を家に連れて行ってくださり、聖書を見せてくれました。夢の中で告げられた言葉とほぼ同じ言葉が、聖書に書かれてあることに驚きました。聖書を書かれた神様が、夢の中で現れた神と同じ神であることが分かりました。
私は、その牧師を山に来て住んでいただき、我々の言語を学んで、我々に神様のことについて教えていただけるように招きました。
また、最後に別の夢の中で、いつか白人達が遠い国からやってきて、神様が我々に何を望んでおられるかをさらに教えてくれるであろう、と告げられました。
そういう分けで、誰もあなたがたを見て驚かなかったのです。我々全員が、あなた方を待っていたのです。」と村長さんは言いました。

全員が集まり、私のメッセージを聞くのを期待を込めて待っていました。私達は、「創造」、「罪と死」、「イエスキリストを通して神様がくださった永遠の命の賜物」「水の洗礼」「聖霊を受ける」ことについて説教をしました。語り終えた後、長老達が話し合いを終えるまで、村長さんは村の方全員を家から解散させ、さほど経たないうちに再び全員を集めました。部族の代弁者がこのように述べました。「今聞いたメッセージについて長老達で話し合いをしたところ、これが、神様からの本当のメッセージであると満場一致で、同意しました。それゆえ、今から我々はこれを受け入れることにします。」


このような方法で、村全体が即、福音を受け入れ、聖霊を受けることについても受諾しました。
しかし、水の洗礼のメッセージに関して最初、村長さんは人々に受洗させることを認めませんでした。
「もし、新しい礼拝堂の建設の手伝いをしてくれるなら、皆の受洗を認めよう。」と言うのです。
最初、私は村長さんの受洗に対する反応を残念に思いました。私は、村長さんの神への従順が完全なものであったなら、 私達が新会堂の建設を手伝うことに同意するか否かに関係なく、受洗をすることに喜んで従うべきであると思いました。 しかし、主は私の心を和らげ、心に次のような印象を与えてくださっているように感じました。
「この部族は、何世代にも渡って住んできた土地の法的所有権を持っていないのです。彼らは、低地に住む人々に比べ、正式な教育を受けておらず、富もないと感じています。村長は、村人の受洗の許可を、村人を訪問者との契約関係に置こうと思っているのです。彼がしていることは、あなた方が誠実かどうかという証拠を探るためだけなのです。もし、村人が不当に扱われる危険にさらされ、土地から追い出されることがないと確信すれば、彼は喜んで洗礼を許可するでしょう。」 そのように、主が私に語っておられるように思いました。
チームメンバーに、私が感じたことを言いました。すると、チームの一人がさっと、100ペソ(たった5ドルぐらい)を村長さんに渡しました。するとすぐに、村長さんは、村人達の洗礼の許可を出しました。 それだけしかかからなかったのです。誠実さという、名ばかりの5ドルで。驚きました!
私達は、教会堂建設費用を計算すると、わずか$1,250でした。私達がすることは、波形鉄板屋根とセメントを購入し、ジャングルの木を切るための電気ノコギリをレンタルすることだけでした。村人全員が洗礼を受けて、イエス様に従っていくことを考えると、それは、ほんの少しの代価であると思いました。

 郷里のオーストラリア戻り、教会にそのことを伝えました。まだ、私が話している最中に、牧師が立ち上がり、私からマイクを奪って会衆に言いました。「今すぐに、献金を募ります。今晩みなさんが捧げてくださったお金と、同額を教会基金からも出します。」
一回の献金で、ほぼ全額が集まりました。そのお金をフィリピンに送り、教会堂が建設され、建物全体が美しいフィリピンマホガニー材で建てられました。
村長さんは、彼の言葉を守り、一日のうちに、彼と彼の村全員が、川で洗礼を受けました。最初の礼拝には1300人が出席しました。それ以来、数人の村の若者達は聖書学校を卒業し、4つの近隣の村々に福音の矢を放ちました。しかし、数多くの村々に住む特定の部族には、福音がまだまだ伝えられておらず、 全人口約25,000人がこの特定の言語グループにいます。
幼稚園を建設するためにかかる費用は、わずか$1,500、近隣の村に建てる教会堂建設費は、$2,000です。安価で建てられる理由は、土地、材木、労働費は部族の中でただで得られるからです。キリストにあって、フィリピンの働き人達と協力し、25,000人をキリストに導くことができると見込んでいます。
しかし、この機会がずっと続くわけではありません。道には橋が架けられ、村々へはよりアクセスしやすくなり、他の宗教が入り込み改宗させようとするのも、時間の問題かも知れません。
今、私達は、神様が私達の前に開いてくださった扉を通って歩んでいく時だと思います。 遅過ぎてしまう前に。
もし、この部族のミニストリーのために献金してくださる方がいらっしゃるなら、直接以下に振り込みをお願いいたします。 
  銀行:Bendigo Bank,
  口座名:Go and Serve the Lord(Go-Serve)
  口座番号:114585805 BSB:633-000   「Tribe」と添え書きをお願いします
  詳しい情報は http://unfadingstory.googlepages.com/tribalministry でご覧になれます。
  英語と日本語でこの証しは http://www.youtube.com/goserve#p/u/9/1rmjSetNW3g で見ることができます。

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